第4期人民元、市場撤退控え取引価格が高騰

第4期人民元、市場撤退控え取引価格が高騰。

タグ: 中国 人民元 市場

発信時間: 2011-01-31 17:27:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 第4期人民元のブームが巻き起こり、取引価格が連日上昇している。特に第80版図版の50元紙幣と2元紙幣の価格が、うなぎ登りに上昇しているという。これは最近、第4期人民元がまもなく市場から撤退して流通しなくなるという噂が流れたためで、噂を受けて同人民元は人気が爆発し、取引価格が2倍にも跳ね上がった。「揚子晩報」が伝えた。

 第4期人民元は中国人民銀行が1987年4月27日から発行しているもので、初めて100元札を発行したことで知られる。本位貨幣は1元、2元、5元、10元、50元、100元の6種類、補助貨幣は1角、2角、5角の3種類。現在、同人民元は正式に市場から撤退してはいない。5角と1元はなお広範囲に使用されており、その他の額面の貨幣は銀行で支払いに使用できるが、銀行が支払いに使用することはない。9種類の同人民元がそろったセットは、確かに市場ではあまり見かけなくなっている。

 山西省太原市にある南宮骨董市場の関係者・李さんによると、第4期人民元は数時間ごとに価格が変わるという。昨年の今頃、第80版の50元は400元前後で取り引きされていたが、今では1500元に値上がりし、2元は8元前後だったのが、今や50元に跳ね上がり、さらに上昇を続けている。同人民元のセットは今や3千元以上で取り引きされており、同人民元が市場から撤退して流通しなくなれば、さらに値上がりする可能性がある。今、大勢のコレクターが撤退を控えて同人民元をため込んでいるという。

 山西省収蔵(コレクション)協会の許若軍会長によると、法律の規定では、流通中の人民元を売買してはならないことになっているが、市場ニーズがあれば、さまざまな取引行為が機に乗じて発生する。そこでは人為的な価格つり上げとい要因を排除することが難しいという。また許会長は、同人民元のコレクション価格上昇には水増しされている部分があり、国もまだ市場からの撤退を正式に宣言していないので、同人民元への投資には一定の政策的リスクがあり、コレクターは取引に慎重になるべきだと注意を促す。

 「人民網日本語版」2011年1月31日

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