米国の会計事務所デロイト&トウシュとストアズメディアはこのほど、「世界小売パワー2011年度報告」を共同で発表した。それによると、中国の小売市場は金融危機の影響から抜けだし、世界小売企業大手250社ランキングに入った中国企業は8社に上ったという。「法制晩報」が伝えた。
デロイト&トウシュ中国エリアの消費・輸送産業部門のリーダーのトウ迎章氏によると、中国小売市場はすでに金融危機の影響から脱しており、その成長パワーは今後も継続する見込みという。
だがトウ氏は次のように指摘する。中国は現在、インフレ問題、人民元切り上げ問題、ホットマネー流入の問題に直面し、政府は徐々に通貨政策を引き締める方向に向かっており、こうしたことが小売企業に試練をもたらすことになるという。だが二線都市・地区の成長は依然として力強く、小売企業もこうした地域への投資を加速させることが予想される。