三つ目としては、企業の管理問題が挙げられる。現在は、労働者が不足しているとはいうものの、実際に不足しているのは、ベテランの操縦士や技術者ばかりである。一部の企業の経営者は、人材育成を怠り、外部から人を招くばかりで、若手を抜擢したり、育成したりしない。そのため、企業内部から人材を発掘することができず、労働者たちも意欲をなくしていき、最終的に人材の流出を招くことになる。企業は、企業内部の人材育成をもっと積極的に行わなければならない。
最後は労働者の待遇と労働条件の問題である。現在、「賃金の共同協議」「年休」がメディアで話題となっている。現在のところ、まだ労働者の賃金は低く、労働時間など労働条件は改善されていない。とりわけ、年末になると、ある企業では賃金を一カ月分減給したり、年末ボーナスを越年支給したりなど、労働者に心理的ストレスを与えている。これにより、労働者は企業に不信感を抱き、企業を離れていくのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月11日