今年は第12次五カ年計画(2011-2015年、「十二・五」)始動の年である。「新疆民航(中国民用航空新疆管理局)」が「十二・五」期間中に、中国最大の砂漠であるタクラマカン砂漠に空港を建設しようと計画していることがこのほど分かった。同空港の竣工後、タリム盆地における石油・ガス探査開発や砂漠における緊急救援などに重要な役割を果たすことになる。
「新疆民航」が「十二・五」期間中に、塔中(タ―ジョン)、莎車(ヤルカンド)、楼蘭(ローラン)、図木舒克(トムシュク)の4つの新空港建設、且末(チャルチャン)、富蕴(コクトカイ)の2つの空港移設、烏魯木斉(ウルムチ)、庫爾勒(コルラ)、和田(ホータン)の3つの空港の改修・拡張といった準備作業を行うことが取材で明らかとなった。
タリム盆地には大量の石油・ガス資源が埋蔵されている。1989年のタリム石油会戦(石油開発強化政策)の実施で、探査員の安全、物資輸送、砂漠での緊急救援を保障するため、1986年12月9日、南疆石油探査公司が中国通用ならびに新疆通用空港会社と航空サービス契約を締結し、「Y-12」「Y-5」などの飛行機を借りて、砂漠での輸送を確保していた。1987年8月には、タクラマカン砂漠に一本目となる長さ600メートル、幅20メートルの滑走路が建設され、1988年11月17日に試験飛行を成功させた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月12日