アジア・太平洋地域で1年に数百台しか売れなかったメルセデス・ベンツのコンパクトカー「スマート(Smart)」が昨年、アリババグループ淘宝網の団体購入で、わずか3時間24分の間に205台も売れた。
取引額・取引件数から見て、淘宝網はアマゾンやeBayを凌ぎ、今や世界一のオンラインショッピングサイトとなった。しかし、この快挙は、淘宝網だけの成果ではなく、中国経済の全体発展やモデルチェンジによるところが大きく、工業経済から情報経済に移行する世界の大きなすう勢の中で生まれた利益によるものだ。
中国は産業革命のチャンスを幾度か逃したが、インターネット経済、特に電子商取引の分野では、中国と先進諸国との差はそれほど大きくない。中国が現在のチャンスを活かし、先進諸国に追いつき追い越すことは果たして可能かどうか。