中国で新たな移民ブーム 富裕層の投資移民が急増

中国で新たな移民ブーム 富裕層の投資移民が急増。

タグ: 移民ブーム 投資移民 富裕層

発信時間: 2011-02-14 10:49:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

「海外進出」は生存ではなく発展のため

中国社会科学院農村発展研究所社会問題研究センターの于建嶸主任は、中国の近現代においては、1840年、1949年前後、及び改革・開放の数年前に海外移民ブームが起こったが、その共通点は、生計を立てるための移民であったことだと説明する。一方、今回移民ブームの特徴は、移民者の多くが一定の経済基盤を持ちながら、さらに発展するために海外へ渡ることだという。

浙江省、広東省など古くから多くの移民を輩出している地では、以前は貧しい地域ほど移民者が多かったが、生活の改善に伴い、現在はその出身地、層、目的、方法に大きな変化が現れている。

広州のある移民投資コンサルティング会社の社長は、「広東省の移民は、以前は開平や台山などの山間部の農民が多かったが、現在は珠江デルタ地域の都市に集中し、高等教育を受けている人が多い。『老移民』は中国を離れている時間が長く、飛行機代を稼ぐのも大変なため、4、5年に1度も帰国できないほどであったが、『新移民』は祖国と移住先を頻繁に行き来し、一週間に1度帰国する者もある。移住先と祖国の両方で商売をしているからだ」と話す。

改革・開放以来、浙江省の温州市は40万の「新華僑」を輩出してきた。彼らは欧米各国やオーストラリアに分布し、主に飲食業や貿易業を営んでいる。彼らが海外で永住権を取得する理由は、商売に便利だからというだけでなく、子どもの教育のためでもある。広州景洪移民顧問公司の関景鴻会長によると、現在、米国に上場している中国の民間企業のオーナーの80%以上が外国の永住権を持っているという。ここから、永住権は、企業の上場と海外進出に多くの便をもたらすものであることが分かるだろう。

 

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