新移民は中国のイメージアップにつながる
留学、労務、観光に続いて急速に増えている新移民は、中国のイメージアップや国際影響力の強化の面で、先輩たちには取って代わることのできない役割を果たしている。
彼らは、行動によって、中国が日増しに強く大きくなっていることを外国人に示している。最近10年、中国本土から投資やビジネス移民を通じてカナダ、米国、オーストラリアに流れた資本は約2300億元にのぼる。黄秘書長は、「一定規模の人材と富が海外に流れ出ることは、中国の国際イメージの改善にとって有益だ」と話す。中国のこれまでの華僑たちは、移民後、苦しい生活を強いられ、海外での社会的地位も高くなかった。しかしここ数年の「新移民」は、多くの富を手にし、良い教育を受け、中国の経済発展と社会進歩を代表する人々あって、海外の主流社会にも溶け込みやすい。
中国の新富裕層の代表として、「新移民」は海外の多くの華人に誇りを抱かせ、彼らの心の中にある祖国への共感を喚起し、彼らの中国の発展を支援する気持ちを強めている。斉会長は、「新移民の多くは中国と移住先を頻繁に行き来し、中国社会と海外の華人をつなぐ架け橋となって、海外の華人がより中国を知り、祖国の建設に参加するのに役立っている」と指摘する。
新移民は、中国で良い教育を受けており、国家統一と中華文化に対する認識も高い。また、強大な経済力により、国際社会での発言権と影響力も獲得している。ヨーロッパでは、中国の新移民者の数がすでに数万人に達している都市も少なくないという。多くの公立学校が中文課程を開設し、新移民の子どもたちが現地社会に溶け込むのを手助けすると同時に、現地住民の中国や中華文化に対する理解を促進している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月14日