山東半島藍色経済区建設弁公室の費雲良主任は13日、山東省の人民代表大会および政治協商会議についての第2回記者会見の席で、同省の青島市を中心とする北東アジア国際水上輸送センターの建設に伴い、山東半島藍色経済区は今後、中国・日本・韓国の地域経済協力のテストエリアになる見込みだと述べた。中国新聞網が伝えた。
費主任によると、中日韓の間ではこれまでにも密接な経済貿易協力が行われている。今後の山東藍色経済区の建設過程では、3カ国は海洋産業における協力、投資貿易の利便化、多国籍の交通・物流、「電子口岸」(中国独自の輸出入・港湾関連情報処理システム)によるネットワーク・通信の連携などで全国に先駆けてテスト事業を行い、同経済区を3カ国の地域経済協力のテスト区へと徐々に発展させる計画だ。
中日韓間の地域経済協力は長らく提唱されてきたもので、昨年末には中韓両国の指導者が、重要協力プロジェクトの一つである、両国の陸上と海上とが連携した自動車貨物輸送事業を、他地域に先駆けて山東省でスタートすることを確定した。費主任によれば、中韓間の海上フェリー輸送を一層発展させる計画もあり、韓国は同国西北部の仁川広域市と山東省威海市を結ぶ海底トンネルの建設計画をうち出すなど積極的な姿勢をみせている。費主任は、長期的にみれば、こうした動きは中日韓自由貿易圏の建設に大きな利益となるものだ、との見方を示す。