中国のウナギ生産・輸出大省である福建省では昨年、ウナギのかば焼き製品の輸出額が約80%増加した。主な輸出先である日本、米国、韓国、香港地区、シンガポール、カナダ、オーストラリアなどの消費者の間で、中国産かば焼きの安全性や品質に対する信頼が高まっており、認知度も一層高まっているという。中新社が伝えた。
同省出入境検験検疫局が12日明らかにしたところによると、2010年に同局が検査したかば焼製品の輸出量は1万6400トンに達して前年比17.42%増加し、輸出額は3億100万ドルで同79.87%増加したという。平均輸出単価は1キログラムあたり18.31ドルで、前年比53.19%上昇し、過去10年間で最高だった。
ここ数年、福建省はウナギ輸出の品質安全モデル地区の建設に積極的だ。企業に「輸出食品生産履歴システム」と原材料サプライヤー評価システムを構築するよう指導するほか、かば焼き製品を取り扱う企業に製品の質に関する全過程のコントロールシステムを強化し、品質の自社コントロールの水準を引き上げることなどを求めて、輸出かば焼き製品の安全性を効果的に保障しており、2009年から現在まで、輸入国のメディアに中国産かば焼きに関するマイナスの報道は登場せず、中国のかば焼き製品輸出の健全な発展が促進されている。