中国人民銀行(中央銀行)の易綱副行長(副総裁、国家外匯管理局局長)は13日、北京で開催された「人民元相場制度改革の影響評価」の課題成果発表会の席で、中国が市場の受給を基礎とし、通貨バスケット制を参考に調節する、管理された変動相場制度を実施することは、一貫して堅持してきたメカニズムであり、中国の社会主義市場経済体制の現時点での最良の選択であると強調しつつ、改革の過程では、国内・海外の経済情勢やタイミングも総合的に考慮する必要があると述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同発表会は中国発展研究基金会が主催したもので、国務院発展研究センター、外匯管理局、中国社会科学院(社会科学アカデミー)、北京大学、中国交通銀行などの各機関の専門家による課題チームが、2010年末に終了した「2005年人民元相場制度改革の影響評価」をめぐる課題研究の成果を発表した。易副行長はこの成果を高く評価した。
課題チームのある専門家によると、人民元レート改革で採用した漸進的な上昇の戦略は正しいものだった。一度に大幅に上昇する必要はないし、上昇してはならないという。