中国のGDP総額は世界2位になったが、われわれはこの学ぶという精神を忘れてはならない。一人当たり平均GDPをみると、中国は先進国と大きな開きがあり、日本のわずか10分の1ほどだ。われわれにはまだ、日本のトヨタやソニーのような世界的企業と真に肩を並べる大企業はない。われわれはまだ多くのことを日本から学ばなければならない。
1968年に日本は西ドイツ(当時)を抜き、GDP総額は1千億ドルに達して、米国に次ぐ世界2位の経済大国となった。この年の日本の一人当たり平均GDPは世界第20位だった。平均GDPが1千ドルから2千ドルになるのにかかった時間は6年、2千ドルから3千ドルになるのにかかった時間は3年で、ペースの早さで欧米の先進国を大幅に上回ったばかりでなく、社会の安定を基本的に維持し、いわゆる「中間所得層の陥穽」も無事にやり過ごした。