北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄道」上海区間(山東省棗庄西駅から上海虹橋駅まで、全長645キロメートル)の走行テストが20日にスタート、時速400キロメートルを出す高速総合検測車両が、電化鉄道を「疾走」する。「新聞晨報」が伝えた。
上海鉄道局はこのほど、北京-上海高速鉄道聯合調整・走行総合テスト作業を始動させた。同作業は5月に完成、6月に試運転に備えて万全を期す。同高速鉄道上海区間の設計時速は350キロ以上、このうちまず、棗庄西駅から安徽省蚌埠駅間の聯合調整・走行作業がこのほど全て完了、走行テストでは時速486.1キロに達した。走行テストに乗った鉄道関係者は、「列車はいとも簡単に時速400キロまで達する上、走行状態も極めて安定している。しかし、正式運行後の最高時速は、380キロ以内にとどめる計画だ」と話した。
▽寝台車なし、VIP車設置
あるネットユーザが同高速鉄道のチケット価格を算出したところ、二等の価格は630元前後になる可能性が高い。
京滬高速鉄道公司の蔡慶華董事長は旧正月前、「高速鉄道のチケット価格が飛行機を上回ることはあり得ない。開通した武広(湖北省武漢-広東省広州)、滬寧(上海-南京)、滬杭(上海-浙江省杭州)各高速鉄道のチケット相応の価格となるだろう」と表明していた。もし600元くらいなら、最高時速380キロで直行所要時間約4時間ならば、極めて魅力的だと感じる人は少なくない。遅延が多く、飛行時間以外に搭乗待合の時間がかかる航空機も、ほぼ4時間かかる。北京・上海線エコノミークラス価格は1130元で、4割引きで680元になる。高速鉄道チケットの価格設定が合理的な範囲内であれば、航空機利用客が鉄道に流れることは確実だ。