中国自動車工業協会がこのほど発表したところによると、今年1月の国産自動車の販売台数は189万台にのぼり、月間販売台数としては史上最多を記録した。この一方で、2月20日0時、国は石油価格の引き上げを行い、北京では93号ガソリンが1リットルあたり7.17元から7.45元に引き上げられ、こちらも史上最高額となった。
高いガソリン価格、日に日に高まる燃油供給の圧力、そして各地で見られる交通渋滞、、、。土地資源や道路資源、エネルギー資源の供給能力から見ると、中国は一体どれだけの数の自動車を受け入れることができるのだろうか?
▽2億台か、それとも4億5千万台か--中国の自動車保有台数の極限は?
自動車保有台数は、その国の経済発展レベルと購買能力に関わるだけでなく、土地やエネルギーなどの資源とも関わっている。
国家情報センター情報資源部の徐長明主任は、中国の自動車年間生産・販売台数は将来的に最高で3千万台に達し、自動車保有台数は最大で4億5千万台に達するとの見方を示しており、多国籍自動車メーカーの各研究機構も似たような予測を出している。
しかし、4億5千万台は多すぎるとする専門家もいる。清華大学の欧陽明高教授は数年前、中国の道路やエネルギーなどの総合的な要素に基づくと、中国の自動車保有台数の極限は1億5千万台であるとの結論を導き出した。なお、欧陽教授は昨年深センで行われた世界電気自動車大会で、この数字を2億台にまで引き上げている。
工業情報化部設備司の王富昌副司長は昨年9月行われた天津中国自動車産業国際発展フォーラムにおいて、「中国の自動車保有台数は2020年までに2億台を上回り、エネルギーの安全問題、環境問題はさらに際立つだろう。従来型自動車の省エネ・排出削減と新エネルギー自動車の産業化の推進は、自動車産業が緊急に解決しなければならない重大課題となっている」と述べた。