輸出依存型の経済発展モデルの転換が叫ばれて久しい。しかし、2010年、中国の輸出額は大幅に伸び、中国が金融危機以前とかわらず依然として輸出に依存していることが明らかとなった。
政府や学術界は通常、実質GDP成長率に占める輸出の割合から、中国の輸出に対する依存度を測っている。この計算でいくと、輸出の割合は、1990年の時点ですでに約40%から、2000年以降は60%近くにまで達している。
スタンダード チャータード銀行(中国)の王志浩(Stephen Green)研究部長は2月22日に発表した報告の中で、輸出は中国、とりわけ中国の工業にとって非常に重要だと述べた。
しかし、王志浩氏は「輸出が中国の経済成長の最大のけん引役となっている」という一般的な見方を否定した。