中国国家情報センター経済予測部の研究員でマクロ経済専門家の王元鴻氏は23日、
2011年中国経済が直面する6つの挑戦について語った。今年は投資の過熱を如何に抑制
するかが最重要課題になるという。
王元鴻氏の指摘する6つ課題は次のとおりである。
1. 経済発展モデルの転換が多くの障害に直面する。
2. 各地で投資が過熱し、財政金融システムのリスクが高まる。
3. 農業の基盤が脆弱であることにより、農産物の供給問題が物価だけでなく、中国経済の安定的な発展にも影響を与える。
4. 不動産コントロール政策が、今年の中国の短期的な発展動向を決定する。
5. 労働力など生産コストの値上がりは、長期的には、中国経済発展モデルの転換を推進するが、短期的には発展のスピードに影響を与える。
6. 「省エネ」「排出量低減」の推進や地球温暖化に対し中国が担う国際的な役割が、短期間における中国経済の課題となる。