全国人民代表大会より得た情報によると、関係部門は現在、所得分配改革案の研究と制定に着手し、所得分配の調整を進め、所得格差の拡大の抑制に努めている。
国務院がこのほど全国人民大会常務委員会に送った報告では、次のようなことが示された。関係部門は所得配分のベースを分析するとともに、所得分配制度改革を深化させる指導的意見をまとめること、農村改革の発展を推進し、継続して「三農(農業、農村、農民)問題に着手し、農民の収入を増加させること、会社員、職員給与の正常な増加メカニズムを研究・確立し、独占業種の給与総額および給与水準に対する調整政策を整備すること、税制を改革・整備し、政府の分配基準に適合させること、公共財政システムを整備し、公共サービスの均等化を促進すること、健全な社会保障システムを確立し、低所得層の基本的生活を保障すること。
個人所得税改革に関して、現在の個人所得税制度では納税者による実際の負担と人口に不均衡が存在すると報告では指摘された。今後、関連部門は個人所得税制に関する主要な問題の解決に取り組み、積極的且つ適切な個人所得税制改革を推進し、公平な税負担、能力に見合った税負担を実現して、個人所得税が所得分配改革に効果的な作用を及ぼすように努めなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月28日