米国の経済コンサルティング大手・HISグローバルインサイトが14日に発表した報告によると、中国は2010年、世界の製造業の生産額の19.8%を占めて、米国の19.4%を上回り、米国に代わって世界最大の製造国になった。同報告の統計データは現在の米ドルを基礎とし、世界各国の統計機関が収集したデータを踏まえて算出されたものだ。商務部のサイトが伝えた。
同報告のデータによると、2010年の世界の製造業生産額は10兆780億ドルに達し、インフレ要因を考慮した前年比実質増加率は9.7%に上り、世界の製造業が経済低迷の中から力強く復興している様子がうかがえる。
また同データによると、米国には生産率に関して大きな優位点が備わっている。米国の2010年の製造業生産額は中国をやや下回ったが、製造業の従業員数はわずか1150万人で、中国の1億人とは大きな開きがある。また中国の製造業の生産のかなりの部分は米国企業の中国子会社によるもので、米国の技術に基づくものが多い。特に電子などの分野でこのような傾向が目立つ。
「人民網日本語版」2011年3月15日