また、業界関係者は、三井化学の鹿島工場はトリレンジイソシアネートを年間12万トン生産しているが、それにも影響が出るとの見方を示した。2010年、中国のトリレンジイソシアネート輸入量は11.5万トンであり、日本の供給がなくなると現在の逼迫した状況が悪化してしまうため、価格は高騰する可能性が高い。
日本の化学品減産が中国のエポキシプロパン輸入を圧迫
中国にとって日本は、エポキシプロパンの重要な輸出国である。2010年、中国のエポキシプロパン生産量は108万トン、輸入は35万トンで、輸入依存度は24%である。その内、日本からの輸入は2.8万トンで、総輸入量の8%を占めている。国信証券の分析によると、日本の減産により国内の輸入量は減少し、中国国内の供給の逼迫状況をさらに悪化させる。輸入が影響をうければ、PET産業チェーンのコストが上がるため、PTA、ポリエステルなどの価格も上昇するとみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月16日