中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、「中国人民銀行の金融ICカード応用業務推進に関する意見」を発表した。中国全土でキャッシュカードのチップ化に着手し、「十二五:第12次5カ年計画(2011-2015年)」期間に金融ICカード応用を全面的に推進することを決定。商業銀行が発行するキャッシュカードを2015年から金融ICカードに統一するよう求めている。「中国証券報」が伝えた。
「意見」は金融ICカードの対応状況の改善や商業銀行による金融ICカード発行のタイムスケジュールを示している。対応状況については、集中POS(販売時点情報管理)が今年6月末、全国級の商業銀行につながる間接POSは今年末、ATM(現金自動預け払い機)は来年末までに対応させ、また全国すべてのキャッシュカードネットワーク共用ターミナルは2013年から金融ICカードに対応させる見通しという。
商業銀行の金融ICカード発行については、中国工商銀行(ICBC)、中国農業銀行(ABC)、中国銀行(BOC)、中国交通銀行(BANKCOMM)、中国招商銀行(CMB)、中国郵政儲蓄銀行(PSBC)に対し今年6月末までの金融ICカード発行開始を求めている。全国級商業銀行は2013年1月1日から、経済発展地区および重点協力業界において商業銀行が発行し、人民元で決済するキャッシュカードは、2015年1月1日から全て金融ICカードに移行する見通しという。
「人民網日本語版」2011年3月22日