3月22日、リビア首都トリポリ、弾痕にいる海軍工場の作業員。弾痕の深さは約1メートル。
「リビアを含む中東情勢はとても不安定な状態であり、世界の石油価格への影響は計り知れない」と中国国際問題研究所エネルギー戦略研究センターの夏義善主任は述べる。リビアの非常事態は、中東全体に飛び火し、現地の石油企業に損害を与えている。夏氏は「軍事衝突は既に欧米諸国などの先進国に深刻なダメージをもたらしている」と指摘した。
リビアの情勢悪化を受け、石油価格は3月22日から上昇し続けている。ニューヨーク市場は1バレル=104ドルで取引を終え、ロンドン市場は1バレル=115.64ドルで取引を終えた。国土資源部石油戦略研究センターの岳来群博士は「ニューヨーク市場の石油価格が上昇した原因は、リビアの情勢だけではなく、日本が金融政策を緩和し、大量の資金を投入していることも影響している。これは世界経済の回復に影を落とすことになる」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月24日