世界的に有名な経済学者の張五常氏はこのほど、以下のようなコメントを発表した。広州日報が伝えた。
日本であれほど大きな自然災害・人災が発生したにもかかわらず、その後数日間で急激な円高が進んだ。これは我々の知る経済のロジックに反している。しかし説明がつかないのは、日本がなぜG7に円高抑制に向けた協調介入を要請したのかだ。政府は日本円の上昇を喜ぶべきだ。なぜなら、円高のおかげで国民は国外から輸入された必要物資をより多く購入できるからだ。なぜ政府は円高が輸出に不利だということの方を心配しているのだろうか?
日本政府のG7への協調介入要請については説明できないが、介入前の数日間、円高となった理由を説明してみよう。
日本では銀行で外貨を預金でき、クレジットカードでも外貨決済ができる。しかし米軍が長期滞在している沖縄を除き、日本の国内市場で使用が許可されている貨幣は日本円だけだ。