食品の安全への懸念から、アメリカ、シンガポール、ドイツ、カナダ、オーストラリアなど多くの国では、日本の放射能の影響をうけた地域で生産された牛乳等食品の輸入を制限すると発表した。
アメリカ食品医薬品局は22日、放射能の影響を受けた福島県などの地域の牛乳および乳製品、野菜、果物に関して、輸入を禁止すると発表した。魚介類など他の食品に関しては放射能検査を行った上で、輸入を可能とした。
シンガポール農食品・獣医局は23日晩、放射能の影響をうけた福島、茨城、栃木、群馬4県の牛乳、乳製品、果物、野菜、海産物、肉類に関して、輸入を停止すると発表した。
ドイツ食料・農業・消費者保護省のアイグナー大臣はベルリンで23日、ドイツは予防措置として、放射能汚染の恐れがある日本の食品に関して、市場に出回らないようにしたと発表した。アイグナー大臣は「ドイツは特に放射能汚染の疑いのある地域からの輸入品に対して警戒を強めている」と述べた。