山東省は、見方によれば、長江デルタ地区の江蘇省ともつながっており、また、連雲港を起点とし、オランダのハーグに向かうユーラシア・ランドブリッジの通る地域にも非常に近接しているし、天津、北京にも近い位置にある。
最近、日本の朝日新聞に山東省の日照市から日本に海上冷凍輸送の研修生が派遣されているという記事を見た。要するに半島として、海洋資源を十分に利用する可能性があるわけだ。もしも、北東アジアの情勢が長期間安定すれば、この地域は経済発展のスポットになる可能性を秘めている。
山東省の政府系シンクタンクの諸賢もこうしたことに気づいているものと思う。これも朝日新聞の記事であるが、シンガポールは一人当たりのGDPで日本を上回ることが指摘されていた。山東省の環渤海経済はシンガポール以下ではないと思う。この省のプラス条件を上手にたばねれば、中国でも有数の豊かな省になるのではないだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月28日