▽日本の地震 ぜいたく品大手は業績ダウン
東日本大震災により、世界2位のぜいたく品消費国である日本ではぜいたく品が「不良在庫」と化している。たとえばルイ・ヴィトンは日本に57ある店舗の半分近くを閉めた。日本での業務量が激減したことにより、プラダ、シャネル、カルティエ、グッチといったぜいたく品ブランドは軒並み20%前後の業務量減少に見舞われている。「法制版報」が伝えた。
閉店や業務量の激減といった情報が伝わると、世界のぜいたく品大手の株価が一気に下落した。今月28日のグリニッジ標準時9時3分には、モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)の株価は3.3%値下がりし、エルメス・アンテルナショナルは2.12%、リシュモンは2.3%、PPRは1.75%、それぞれ値下がりし、バーバリーは5.45%もの値下がりとなった。
興味深いことに、ぜいたく品企業の日本での業務量減少は、中国人観光客の動きと密接な関係があるということだ。
世界奢侈品協会(WLA)がまとめた統計データによると、ここ数年間の日本におけるぜいたく品消費の約20%は中国人観光客によるものだという。
同協会中国英亜の欧陽坤首席運営官は「日本では地震の後、日本人消費者のぜいたく品への消費意欲が大幅に低下した。これに加えて日本の原子力発電所で危機が勃発し、健康への配慮から、高級品である燕の巣やその他の海に関係があるハイエンド消費が今後、ことごとく影響を受けることが予想される。また地震が日本の観光業界に与える影響もハイエンド消費市場に波及するとみられる」と話す。