今年4月14日から16日まで、ボアオでは第10回ボアオ・アジア・フォーラム年次総会が開かれる。フォーラムは10年間にわたり、海南省に利益をもたらし、ボアオの町にも大きな変化をもたらした。特にボアオには数多くの企業や人々が夢や商機を追って集まってきている。
新たな業界が次々と
今年63歳になる元教師の林覚浩さんは生粋のボアオ人である。林さんによると、ボアオに住む人々は大部分が農民か漁民で、伝統的に漁業と農業で生活し、それ以外の職業といえば、商店や飲食店の経営者くらいであったという。
2000年より、ボアオでは大規模な建設が行われた。ボアオ・アジア・フォーラムが創立されてからは、年次総会が毎年ボアオで開催され、ボアオは全国で有名な町となった。
林さんは、フォーラムがボアオで開催されるようになってから、これまで存在しなかった観光業が急速に発達し、毎日国内外から5000人を越える観光客が来るようになったと喜んだ。「中遠」のような大企業が観光業を始めただけでなく、東嶼村と周辺の村も共同で農民観光会社を設立した。これまでに、農民観光会社は激しい企業競争の中で、安定した地位を獲得し、竹イカダツアーなど独自のブランドを打ち立てている。
「フォーラムの効果は、ボアオの町に新たな業界と雇用をもたらした。」ボアオの関係者はこのように述べた。会議場、展示場、高級ホテル、ゴルフ場、水族館や人々の生活に関係するパソコンや家具の販売店、四川料理や東北料理レストランなど新たな業種が、次々とボアオに進出してきた。
林さんは「一つの事業によりたくさんの業界が栄えるようになった。現在、ボアオの不動産業も非常に発展した」
ガイド、ゴルフの玉拾い、遊覧船運転手、5つ星ホテル従業員、不動産販売員など、これらは以前ボアオでは見られなかったが、現在では普通にみられる職業となった。