同関係者はあるブランドのバッグを例に挙げて次のように話す。一般的な情況の下では、ブランドのハンドバッグについて、中国は生産プロセスの部分に責任を負うだけで、デザインプロセスの部分には基本的に介入していない。だが今回のクリエイティブエコノミー報告の統計データでは、海外に輸出されるブランドバッグの生産額がアートデザイン製品の価格として計上され、中国に参入されている。こうした例はファッションデザインなどにもみられる。実際、中国が得るのは完成品のごく一部の加工賃だけであり、真の意味でのクリエイティブエコノミーの生産額で中国はパイに預かっていない。
同関係者は「人のために衣服を作って、中国は手間賃しか受け取れない。衣服にはブランドのマークがつけられて高値で売られるのに、中国は蚊帳の外だ」と指摘し、人のために「花嫁衣装」を作るのが中国のクリエイティブエコノミーであり、こうした解釈に該当する部分が少なくとも全体の3分の1に上るという。
同じような例は新メディアのクリエイティブ製品であるiPadなどの電子製品の輸出にも存在する。
「人民網日本語版」2011年4月1日