珠江デルタ地域・深セン |
珠江デルタ地域の都市群が発展していることを受け、国はこのほど、その発展に対してより高度な要求をうち出し、第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)の中で、▽広東省、香港、澳門(マカオ)の協力によって、より総合的な競争力を備えた世界レベルの都市群を構築する▽鉄道の都市間快速ネットワーク建設を加速し、珠江デルタ都市群の都市間交通ネットワークを構築する▽珠江デルタ地域の地域経済一体化に基づく発展を加速する、といった目標を掲げた。最近、ある情報が国内・海外で注目を集めた。それは、広東省が実施する珠江デルタ計画綱要専門家バンクに関して、登録される予定の専門家と招聘される予定の専門家のリストがインターネットで公表されたというニュースだ。「人民日報」海外版が伝えた。
▽世界3位の都市圏に
国家発展改革委員会の杜鷹副主任は「現在、大珠江デルタ地域は世界3位の都市圏になっており、その規模はロンドン都市圏を超え、世界ではニューヨーク都市圏と東京都市圏に次ぐだけとなった。広東、香港、澳門の3地域の生産額を単一の経済体として計算すると、アジアでは日本、韓国、インドに次ぐばかりだ」と話す。
中国社会科学院城市発展・環境研究所城市経済研究室の盛広耀副主任によると、珠江デルタ都市群は日に日に成熟し、各都市の位置づけや役割分担がますますはっきりしてきている。香港と澳門は地理的な優位性を利用して外資を大幅に導入・利用して、大陸部と最も広範囲な協力関係を築いている。広東省広州市は中核都市としてサービス水準と管理水準の向上に努力し、国際競争力を備えた商業センター、貿易センター、流通センター、現代型サービスセンターを徐々に構築している。同省深セン市は商業、金融、サービスなどの職能を重点的に発展させている。同省珠海市には多くの高等教育機関があり、この方面での優位性に基づいて情報技術産業と観光産業を発展させている。
2012年には珠江デルタ地域の都市間軌道交通の営業距離数は約580キロメートルに達し、中心の広州と地域内の9つの地級以上の都市と結び、清遠市区にまで伸びる都市間軌道交通ネットワークの枠組が基本的に構築される見込みだ。