また、香港の株式市場と不動産市場もこれによって、動きを見せている。株式市場で言えば、日本の地震後、香港市場は一時期1000ポイント近く暴落したが、22000ポイントまで回復した。また、日本が大量に資金を投入し、市場を安定させる日本版QE(復興国債発行)が実施され、市場も日本の復興に向けた需要の増加を見通し、香港市場はさらに24000ポイントまで回復した。
しかし、専門家は「福島の原発事故によって、多国籍企業は日本を離れ、理論的には確かに香港の不動産業界にメリットをもたらすが、長期的な影響がどれくらいかはまだ疑問が残る。日本人は忠誠心が強く、海外に拠点がある日本企業で、日本に戻ることを考えている所も少なくない。また、海外にある日本企業も膨大な復興資金を日本に投じるため、外資企業の職員がアジアなどの近隣国に脱出したことによる影響を相殺できる。そして、香港は日本に近いが、内地の都市も多国籍企業の移転地としては、同様に有利な条件が整っている」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月7日