全国12の省・自治区・直轄市でこのほど、最低賃金が引き上げられた。うち8省で1千元(約1万3千円)を上回った。中国国営のラジオ局、中央人民広播電台(CNR)が伝えた。
浙江省は4月1日から、新たな最低賃金基準を実施、月1100元(約1万4千円)から1310元(約1万7千円)に引き上げた。これにより、同省は首位を独走していた上海を抜いて、最低賃金が全国最高となった。
煙台市(山東省)の市民、王さんは中国の伝統的な祭日「清明節」(今年は4月5日)を前に、引き上げ後初の給料を受け取った。「月に約100元(約1300円)増えることになる。物価が急激に上昇しているが、それに合わせて給料も上がって、ほっとしている」と話す。
山東省が最低賃金の引き上げを行うのは昨年5月に続き2度目。引き上げ後、月の最低賃金は地域に応じて1100元、950元(約1万2千円)、800元(約1万円)の3種で、上昇率は平均26%。最低賃金の調整に伴い、賃金の低くなかった企業も優秀な人材の獲得に向け、相次いで引き上げを行っている。
「人民網日本語版」2011年4月6日