しかし、電解アルミの生産能力過剰について業界では様々な意見が存在している。中国非鉄金属工業協会がまとめた統計によると、2010年全国の電解アルミ生産量は1619万トンであるが、協会の調査範囲に限りがあることから、業界の間では、実際の生産量は1750~1780万トンであるとの見方が一般的となっている。この数字と協会がまとめた数字には200万トンの差があり、この差により「生産能力過剰」という結論に関して、業界内では意見が分かれている。
「実際、昨年の国内のアルミ市場は在庫調整の状況にあった」。アルミ業界の専門家は取材でこのように指摘している。
しかし、業界内に広がる異論の文書の提出を止められそうにない。調べによると、中国では現在、計200億元を越える電解アルミ事業が進行中であり、計画中の投資事業は700億元を越えるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月11日