成長が著しい中国、インド、ロシア、ブラジルなどBRICs諸国が世界の経済成長を牽引する存在となっている。
中国社会科学院が7日発表した「新興経済体白書」によると、2015年までにBRICs4カ国の経済規模は世界の22%を占め、また、4カ国のGDP増加分も世界のGDP増加分の3分の1を占めるようになる。その内、中国とインドの成長スピードが速く、2020年までに中国の経済規模はアメリカを抜いて世界一になり、一方、インドは世界5位になると予測されている。
「新興経済体白書」では次のようなことが指摘された。ここ十数年の間、BRICs諸国の成長は速く、先進国を追う勢いが顕著となってきている。それは経済規模の世界ランクの上昇、世界の経済成長に対する貢献度の上昇、国際経済影響力の上昇などに表れている。21世紀の始まりから10年で、経済成長率は中国が10%、インドが7%、ロシアが6%、BRICs国家全体では8%を越え、先進国の平均成長率2.6%と世界の平均成長率約4.1%を遥かに上回った。
中国の年平均経済成長率を7~8%、人民元の年平均切り上げ率を5%、アメリカの経済成長率を1.7%(過去10年の平均成長率)、そして、ドル安は今後も長期的に継続するという仮定の下で計算すると、中国の名目GDPは2015年までにアメリカ経済の80%前後の規模に達する。