また、一人当たりのGDPも1万ドル近くとなり、中国はアメリカに代わって世界一の貿易大国となる。そして、2020年にはアメリカを抜いて、世界最大の経済大国になるという。
「新興経済体白書」では、現在、インドと中国の差が開きつつあることが指摘されている。例えば、インドのハイテク輸出商品が輸出総額に占める割合は5%であり、中国の6分の1ほどしかない。インドが、今後10年ないし20年の間に、中国と互角の経済力をもつ可能性は低い。
しかし、中国がアメリカを抜いた後、インドも2040年までにアメリカに接近あるいは追い越すと見られ、中国、インド、アメリカという3強構造が形成される。一方、ロシア、ブラジル、南アフリカなどが、今後アメリカを追い越すといった奇跡を生みだすのは難しいと指摘されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月8日