税関総署が10日発表したデータによると、中国の第1四半期の原油輸入量は6342万トン、前年比11.89%増で、四半期ベースで過去最高となった。そのほか、原油輸入単価は1バーレル93ドル39セントで、2008年第2、第3四半期に次ぐ高値となった。また、精製油の輸出に関して、3月の輸出量は258万トンで、昨年同時期と同じ水準だったが、前月比では38.71%と大幅に増加した。
国内需要の増加や加工貿易の増加などが、原油輸出量増加の要因だと見られている。また、日本の精製油輸出増大を後押ししたという。
2月中旬から続くリビアなど中東の混乱をうけ、国際原油価格は上がり続けており、国内の原油輸入単価は前年にくらべ、23.97%上昇し、1バーレル93.39ドルとなった。これにより、原油輸入価格は、2008年第2、第3四半期に次いで、四半期ベースで過去3番目の高値となった。2008年第2、第3四半期の原油輸入単価は、それぞれ1バーレル104ドル96セント、122ドル87セントだった。