中国海南省で開かれているボアオアジアフォーラムは16日テーマ朝食会を行い、ニュージーランドのビル・イングリッシュ副首相兼財務大臣と中国の兪建華商務補佐官は、中国・ニュージーランド自由貿易協定の成果とその見通しについて、「自由貿易協定の実施によって、双方の経済貿易環境が大きく改善された」と示した。
イングリッシュ副首相兼財務大臣は、「2008年に両国の自由貿易協定が発効してから、双方の経済貿易協力レベルは絶えず向上して来た。両国の貿易総額はすでに、ニュージーランドと欧州27カ国の貿易総額を上回った。また、両国は、関税削減について、第4ラウンドの交渉を始めた」と述べた後、ニュージーランドのクライストチャーチで起きた震災への中国の支援に感謝の意を表した。
これに対し、兪商務補佐官は、「両国の自由貿易協定が実施されてから、双方の貿易サービス市場は絶えず拡大し、投資環境もより公平かつ透明に規範化され、双方の貿易額は年に20%以上増えてきた」と述べた上、この協定を強化するために次の3つの提案を行いました。1つ目は、自由貿易区の潜在力を一段と掘り起こし、協力の内容を一段と充実すること、2つ目は、地域協力を強化し、共同の繁栄を促進していくこと、3つ目は、意思の疎通と協調を強め、多国間貿易体制を支持する。
なお、ニュージーランドは世界でもっとも早く中国市場の経済的な地位を認め、最初に中国と自由貿易協定交渉を行った先進国となっている。
「中国国際放送局 日本語部」 2011年4月16日