中国人民銀行通貨政策第二司の李波司長は18日、中国人民銀行、商務部が広州で共同で開催した越境貿易人民元決済フォーラムで、人民元建てFDI(海外企業の人民元建ての中国への直接投資)に関連する政策の枠組みはある程度出来上がっており、早くて上半期にも明確な政策が発表できると明らかにした。
越境貿易における人民元決済業務が開始されて以降、人民元FDIは業界が最も注目する話題となっている。この日行われたフォーラムで李波氏は、「人民元FDI政策に関して、人民銀行は商務部および外国為替管理局と政策の研究・制定に着手している」と述べた。また、李波氏は、人民銀行が昨年と今年、2度リサーチを行ったことを明らかにし、「人民元建てFDIに対する企業の強い需要があることが分かったため、我々は研究のスピードを加速した」と述べた。
「現在、政策の大よその枠組みは出来上がっている。あとは、関連部門、銀行、企業間と意見のすり合わせを行った後、関連部門の認可を得て、正式に発表する。我々は今年中、早ければ次の1、2四半期中に、関連政策を発表したいと考えている。我々は政策の制定を急いでおり、リスクが回避できることを前提に、政策を施行し、市場のニーズに応えていきたい」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月19日