上海国際モーターショーサミットが18日に開催された。サミットでは、「十二・五(第12次五カ年計画:2011-2015年)」計画が自動車業界関係者の関心を集めた。サミットに出席した工業情報化部の蘇波副部長は18日、「今後5年で、中国の自動車産業には重大な変化が発生し、発展の過程で蓄積した問題が今後、次々と顕在化してくる」と述べた。
また、蘇波氏は、最も低く見積もったとしても、中国の自動車保有台数は2015年までに1億5000万台に達し、石油の供給に大きな圧力を与えることになると明らかにした。
「今後の自動車市場の成長は、WTO加盟後10年で見せたような爆発的な成長を見せることはない」。蘇波氏は自動車の需要と制約について独自の見方を示した。蘇波氏は、中小都市および農村部の自動車市場は今後も安定した成長を見せるとした上で、「2010年、中国の自動車保有台数は1000人中58台となっており、世界水準の半分にも達していない。しかし、自動車消費に関して、欧米諸国のモデルをコピーすることは簡単ではない」と述べた。
調べによると、2010年、中国の自動車用燃料消費量は1億4000万トンに達した。「十二・五」期間中、自動車保有台数が最低5%のスピードで増加した場合、中国の年間自動車生産台数は2015年までに2300万台、自動車保有台数は1億5000万台を越え、燃料の年間消費量は2億3000万トンとなる。これについて、蘇波氏は「燃料の供給が不足するだけでなく、排気ガスの増加により、省エネ・二酸化炭素排出削減目標も達成できなくなる」と述べた。