▽外資系企業の発展チャンスが拡大
商務部投資促進事務局の顧傑副局長によると、中国は今年、外資系企業の投資産業目録の修訂に力を入れ、ハイテク分野、省エネ・環境保護分野、現代型サービス業分野、および中・西部地域に外資が投入されるよう奨励する方針だ。これと同時に、サービスのアウトソーシングの発展に力を入れ、特にオフショアサービスのアウトソーシングに力を入れて、国家級経済開発区と産業集積パークの役割を積極的に発揮させる方針だという。
商務部国際貿易経済合作研究院の梅新育研究員も次のような見方を示す。国内・海外の経済情勢の変化にともない、中国の外資政策では「外資導入」から「外資選別」への転換を徐々に実現し、外資利用の質を高めることが、必然的な選択となっている。梅研究員は今後必要なこととして(1)政策の安定性を維持すること(2)中国の新たな強みを発掘し続けること、の2点を挙げる。主に経済規模の成長や国際的な政治的・経済的地位の向上を含めて、これまでは十分に演じることのできなかった「避難港」としての役割を演じられるようになることが必要だと指摘する。
外資系企業にとってみれば、中国が発展方式の転換や経済構造調整の歩みを加速させることは、経営環境に何らかの変化が生じることを意味しているとみられるが、より広い市場空間や新しい発展チャンスを迎えることも意味しているといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年5月4日