FTA実現の条件はそろっている
中日韓3国の状況をみると、3国はマクロ経済の協力や企業の往来など、FTA実現の基本条件はそろっている。強国同士の協力という魅力の他に、3国の貿易成長、貿易構造などにおける変化も、FTA実現をさらに現実的なものとしている。
実際、中日韓3国は世界トップ10の国家であるが、相互間の貿易額は3国の貿易総額のわずか11%前後、相互間の投資額も3国の対外投資総額の10%にすぎない。3国間の貿易・投資にはかなり大きな余地が残されている。
曾培炎元副首相は、いち早く中日韓FTAを実現すべきだと主張している。曾培炎氏は、「中日韓三国の経済規模は世界経済の20%近くを占め、人口は15億人に上る。FTAが実現されれば、中日韓はNAFTAとEUに次ぐ世界第三の自由貿易地域となる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月24日