しかし、牛乳の生産に関しては、以前から中国に工場を建設する計画があったという。王丁棉氏は、「明治乳業は早くから中国の低温牛乳市場に参入しようと計画していた。聞くところによると、明治は昨年すでに、蘇州の工場用地を確保していた。そのほか、市場調査とルート開拓のため、明治は中国法人を設立し、4,5年前から上海などの地域で製品の販売を行っている」と述べた。
日本の乳製品メーカーは大震災が発生する前から経営が低迷しており、そのような経営状況が中国進出の引き金となっている。データによると、飲用牛乳の市場規模は2010年に5807億円となり、ここ10年で3割弱も減少した。
牧畜資源の乏しい国にとって、成長著しい隣国に乳製品工場を建設することが、最も良い選択であることは間違いない。