経済の拡大に伴うエネルギー需要を満たすために、インドは今後10年で、液化天然ガス(LNG)の輸入量を増大させる見込みである。インドは国内の天然ガス生産量が低く、また、国境を越えた陸上輸送手段も遅れているため、日本、中国と資源をめぐって争いを繰り広げる可能性がある。
GDPが1兆ドルを越えるインドは、世界第8位のLNG輸入国である。しかし、今後10年でその輸入量は4倍以上になるとみられている。
石炭や石油と比べて二酸化炭素排出量が少ないため、天然ガスに対する関心は日増しに高まっている。
中国や日本などアジアの競争相手に対抗すべく、インドはLNG資源を確保するための対策を急いでいる。