ここ数年、中国の年間石炭輸入量は1億トン以上となっているが、30数億トンの国内の年間石炭生産量と比べるとまだ少ない。周大地所長によると、電力供給が逼迫状態にある中で、増値税の引き下げは、発電用石炭を輸入に依存している発電企業のコスト上昇圧力をある程度減らすことができる。
税関総署のデータによると、1~4月の累計石炭純輸入量は約4347万トンで、前年同期より1356万トン減少した。国際石炭価格の高騰が、石炭輸入が大幅に減少した根本的な原因と見られている。
しかし、近ごろの国内の石炭価格の上昇と国際石炭価格の反落に伴い、4月の石炭輸入量は前月比23%の大幅増となった。中国南部や沿岸部での石炭の輸入拡大が目立つ。『毎日経済新聞』の調べでは、江西省の今年の発電用石炭の輸入依存度は40%に達している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月7日