日本3大自動車メーカーのホンダ、トヨタ、日産は3月18日、日本にある工場の操業停止を発表した。このとき、ほぼ全ての日系自動車メーカーが、グローバル戦略の配置により震災後の経営を過度に心配する必要はなく、さらに部品の多くは震災前に各国・地域に発送済みだと強調し、3カ月は持ちこたえられると見られていた。東日本大震災から3カ月が経った今、日本の大手自動車メーカーの生産・販売状況はどうなっているだろうか。
地震により、日系自動車メーカーは揃って減産に乗り出し、その影響は市場にも現れた。
生産・販売台数の統計を見ると、5月の自動車販売台数トップ10社のうち、生産に余裕があった日系自動車メーカーは東風日産だけで、これまで常連だった一汽豊田と広汽本田は供給不足によりランク外となった。また、個別車種も地震の影響を大きく受けた。1月に1万台以上を売り上げた東風本田のスポーツ用多目的車(SUV)「CR-V」は5月、SUV市場のトップ5から外れ、販売台数は約5000台にとどまった。
乗用車市場でトップ10入りした日系自動車は日産「サニー」だけだった。そのほか、好調な売上げを維持していた広汽本田「オデッセイ」も多機能乗用車(MPV)市場のトップ5から外れた。