中小企業が生存の危機に直面 珠江デルタ

中小企業が生存の危機に直面 珠江デルタ。

タグ: 珠江デルタ,貿易,倒産,東莞

発信時間: 2011-06-19 13:45:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

今年に入ってから人民元為替レートは力強い上昇の勢いを維持しており、たびたび新記録を作っている。珠江デルタ地区の多くの貿易企業はいま徐々に価格(オファー)の優位性を失いつつあり、利益が落ち込んでいる。このほか、非常に多くの中小企業が金融引き締め、原材料の値上がり、人件費の上昇など幾重もの不利な要素に直面している。調査では、珠江デルタ地区は現在まだ中小企業の倒産の波(ラッシュ)は現れてはいないが、危機はもう表面化しており、一部の小規模工場は資金繰りができないため既に倒産し、またより多くの企業は生き残るのが難しい状況にあり、人件費のより低い内陸都市に移転、あるいはベトナム、バングラデシュなど海外への移転を選択する企業もあることが分かった。

東莞には元から「世界の工場」の名があり、輸出製品を製造する中小企業が数多く集まっているため、為替相場の変動にはことのほか敏感だ。中国のローエンド製造業の利益は低く抑えられてきたため、これらの輸出製品を製造する小型企業は往々にして「数で勝負する」ほかない。

同様に製造業の発達した地区である、温州の関連業界の協会責任者は、今年末までに、温州では4割以上の民営企業が倒産すると予測している。

珠江デルタ産業同盟の曹山・副秘書長(副事務長)も次のようにみている。国内の中小企業は一様に資金調達という難題に直面しているが、銀行はこれまで「貧乏人を嫌い金持ちを愛し」てきたため、大部分の中小企業は差し当たって民間金融機関に頼って経営を維持している。そのため、策を練って中小企業の資金調達環境を改善しなければならない。

まだ倒産の波はみられないものの、珠江デルタ地区の多くの企業が最近、もうけのない段階にあり、境遇が比較的困難なのは事実だ。モデル転換・グレードアップに追いつけない一部の企業は湖北、安徽、江西、河南、福建などへの移転を選択したという。

(新華網日本語=中国通信社) 2011年6月16日

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