中国インターバンク市場の資金調達逼迫感の強まりを受け、国債の利回りが急速に上昇している。中でも、短期債は数年来の最高水準となった。中央国债公司のデータでは、1年物固定金利型国債の利回りは3.61%に達し、34カ月以来の最高となった。
中国人民銀行(中央銀行)は先週火曜日(14日)、今週月曜日(20日)から再度預金準備率を0.5%引き上げると発表したことを受け、インターバンク市場で短期債が急上昇、1年物固定金利型国債の利回りは3.15%から46bp上昇して3.61%となり、2008年8月以来の高利回りを更新した。3年物固定金利型国債の利回りも3.43%から10ベーシスポイント上昇して3.53%となった。
これと同時に、市場の資金逼迫状況を反映するリバース・レポ金利と中央銀行手形の金利にも大幅な上昇が見られ、先週発行の3カ月期中央銀行手形の金利も想定外に2.9985%上昇した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月20日