中国電力企業連合会が20日発表したデータによると、1-5月期、五大電力事業集団の火力発電事業における赤字総額は121億6000万元、赤字額は前年同期比で78.6億元増加している。
5月の五大電力事業集団の火力発電事業の赤字額は16億9000万元で、前月比横ばいだった。中国の中部、東北地区の各省の火力発電企業はすべて連続で赤字計上となっている。
注目したいのは4月10日から電力価格引き上げが山西などの12の省(直轄市)で実施されたにもかかわらず、5月の火力発電企業の赤字状況が好転していないことだ。つまり、ほとんどの地域で電力価格引き上げが実施されたものの、石炭価格の上昇が先行し、電力企業の赤字状況は依然深刻だというのである。
中国電力企業連合会のデータによると、5月、華能、大唐、華電、国電、中電投の五大電力事業集団の火力発電事業の赤字額は前月と比べて横ばいの16億9000万元で、石炭価格の高騰が赤字の根本原因となっている。