中国自動車工業協会が発表したデータによると、中国の自動車生産・販売台数が4月に金融危機以降27カ月ぶりの前年同期比マイナス成長となったのに続き、5月は2カ月連続のマイナス成長となった。5月の自動車生産・販売データを見ると、季節的要因があるにしても、中国自動車業の減速傾向を辿ったことは確実となった。
4月の中国の自動車生産・販売台数はそれぞれ153万5300台と155万2000台で、前年同期比でそれぞれ1.85%、0.25%減。これは2009年、 2010年の2年間の高成長以来27カ月ぶりのマイナス成長で、金融危機以降中国自動車工業が回復軌道に乗ってからの初めてのマイナス成長でもあった。
5月の自動車生産台数は134万8900台、販売台数は138万2800台で、前年同期比でそれぞれ4.89%、3.98%減、2カ月連続のマイナス成長となった。
5月のデータでは、自動車生産・販売台数の前年同期比減少幅が拡大しつつある。生産台数は4月の2%以下から5%近くとなり、販売台数はほぼ横ばいから4%近くとなり、減少幅は明らかに拡大した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月20日