林国本
長年、草の根の日中友好活動にたずさわってきた小林泰さんは、北京週報(ネット版に発展的変化)、「人民中国」、「中国画報」の熱心な読者で、多くの中国人友人と長い交流があり、私が仕事で東京に長期滞在していた頃には、よく箱根の強羅にある会社の保養施設に招待して下さり、温泉につかり、おいしい日本食に舌つづみを打つとともに、日中友好、中日友好について夜中まで語り合ったことを今でも覚えている。小林さんは電機製品会社の社員であるときに、土日は自分の農地で稲作にたずさわり、私たちもよく小林さんのつくったおいしいお米をごちそうになったことがある。
その小林さんが突如して黒竜江省から電話で、「黒竜江省の友人に稲作の指導を頼まれて、今黒竜江省に来ています」と言って来た。
小林さんはまず地元の土壌、水質、気候条件を調べた上で実施案を練り上げようとしているようであった。そして、かつて黒竜江省で稲作の指導にあたっていた日本人のお墓参りもしてきたと言っていた。
さいきんは北京でもスーパーで黒竜江産のおいしいお米が手に入るようになっているので、やがては小林ブランドとは言わなくても、小林さんの技術指導のもとで作られたお米がお目見えすることだろう。