建党90周年 関連グッズのコレクションがブームに
中国人民銀行(中央銀行)が16日に発売した中国共産党の建党90周年を記念するコイン1枚と2011年の年賀コイン1枚のセットは、銀行ネットワークにもっていけば額面金額に両替できる。発行の初日、同セットは飛ぶように売れ、北京五輪開催当時の記念コイン発行の時の熱狂が再現された。切手、貨幣、カードの取引マーケットとして有名な北京市の馬甸切手・貨幣・カード市場では22日現在、額面5元の建党90周年記念コインが18元前後で売られているという。「新京報」が伝えた。
人民銀が発行した額面5元の建党90周年記念コインは、直径30ミリメートル、真鍮の合金でできており、発行枚数は6千万枚に上る。
2011年は「紅色コレクション」の年だ。中国共産党の成立90周年だけでなく、辛亥革命100周年にもあたり、共産党に関わるコレクションが多くのコレクターたちの注目を集めている。コレクショングッズを取り扱う北京市王府井の工美大厦では最近、建党をテーマにした貴金属のコレクショングッズを100点近く取り扱っており、金・銀の延べ棒、金・銀製メダル、金・銀製プレート、金・銀製船型オブジェ、大型銅製メダルなど10種類に大別されるという。中国金幣総公司が発行した「中国共産党成立90周年記念メダル」だけでも12種類あり、材質は金、銀、銅などさまざまだ。
工美大厦の責任者は「銀製品は、銀の価格が相対的に低く、製造量が多く、プレゼント用に喜ばれることから、金製品や銅製品よりも売れ行きが好調だ」と話す。
ある業界関係者によると、商品、記念品、コレクショングッズは一つの概念ではない。商品を購入する場合は信頼の置ける商店を見極めなくてはならない。コレクショングッズを購入する場合は、発行機関が確かかどうかを見極めなくてはならない。流通機能をもつ貨幣は中国人民銀行が発行するものであり、金・銀製記念コインの唯一の合法的な取次販売機関は人民銀直属の中国金幣総公司だ。