北京市大興区に建設予定の首都第2空港(北京新空港)の完成時期に注目が集まる中、メディアの間では2015年説、2016年説、2040年説とさまざまな憶測が飛び交っていた。中国聯合航空(CUA)の姚維輝総支配人は20日、年内にも着工し2017年10月の竣工・開港を目指すことが中国民間航空局の新空港建設指揮部内部の計画で明らかになった、と語った。中国紙「新京報」が伝えた。
姚氏によると、首都第2空港には今のところ、民間航空が使用する滑走路8本と軍が使用する滑走路1本の計9本が建設される計画で、完成後南苑空港は閉鎖されるという。
首都第2空港は今年初めに大興区での建設が確定した。狙いはまさに首都空港の負担を軽減することにある。あるデータでは、首都空港の利用者は今年、延べ8千万人を超えるとみられる。空港関係者によると、首都第2空港の第1期工事では延べ4千万人の旅客量を想定しているという。
「第2空港が完成するまでは、南苑空港の拡張により、首都空港の負担を少しずつ軽減することが可能」と姚氏。中国聯合航空は南苑空港の拡張プロジェクトに3億元(約37億5千万円)の出資を決めている。完成すれば、南苑空港は延べ600万人の年間旅客量に対応することができ、エプロン改造後は航空機約25機の停留が可能になるという。
首都第2空港が完成すれば、中国聯合航空は第2空港へ移転する計画。また中国南方航空集団(CZ)も首都第二空港に欧州エアバス社A380、A330などの次世代大型旅客機を投入し、向こう十年で航空機200機を北京に投ずる計画だ。
「人民網日本語版」2011年6月22日