北京首都国際空港集団公司は9日、日本航空(JAL)の稲盛和夫会長を管理顧問に招聘した。首都空港集団公司の董志毅社長が稲盛氏に招聘状を手渡した。「新華社」が伝えた。
董社長は「稲盛和夫氏を管理顧問に招聘したのは、哲学で企業を管理する稲盛氏の文化理念を取り入れ、首都空港の管理レベルとサービスレベルをさらに引き上げ、世界一流の空港を目指すためだ」と説明した。
稲盛氏は同地で企業管理の理念について講演し、「なぜ経営には哲学が必要なのか」と題する講演のなかで、人生の成果は、思考方法と情熱と能力の相乗効果がもたらすものだからだと指摘した。
稲盛和夫氏は日本の有名な実業家で、京セラと稲盛財団の創業者である。日本航空は2010年、東京地方裁判所に破産保護を申請した。稲盛氏は78歳の高齢にもかかわらず、日本政府の要請に応え、日本航空の会長に就任し、短期間にうちに日本航空を破産の危機から救い出した。指導者の心によって企業を管理する同氏の経営哲学は、日本では広く知られており、その経営手法はアメーバ経営と呼ばれている。
稲盛氏は「首都空港集団公司は中国のモデル企業で、公司が古い殻を破って世界一流の空港を目指すために努力することを望んでいる」と述べた。
「新華網日本語=中国通信社」より 2011年6月9日